合成レーダ



    特徴
    1全国を2.5Km四方のメッシュ状にカバーし、降水強度を表示します。

    着目点
    1降水強度の強い地域の移動方向・速度を確認します。
    2降水強度の発達・衰弱を判断します。

    注意点
    1レーダから発射した電波の反射の強さを降水強度に変換します。このため、アメダスの降水量とは観測原理が異なります。
    2降水強度の分布をアメダス等の実測値で確認することが大切です。
    3降水強度は同じ状態が1時間続いた時に達すると推定される降水量(強度)で示されます。
    4 降水強度を地上の雨量計で較正し「短時間降水メッシュ」として配信されています。合成レーダ画面より、短時間降水メッシュ画面の方がより現実の雨に近い画面となっています(この画面は解析雨量と呼ばれています)。
    5.晴天時、雨雲がない場合は1〜3時間発表されないことがあります
    6.レーダーは広い範囲の雨や雪の状況を、細かく、連続的に知ることができますが、降水の強さについての精度は十分ではありません。一方、アメダスの観測による降水量は精度は良いのですが、約17km四方ごとにしかデータがないので、狭い範囲で集中的に雨が降っているときなどは、観測できないこともあります。





    使い方

    合成レーダ画面では、発射した電波が雨滴に反射して戻ってくるまでの時間や強度を利用して地上約2km上空の移動方向やエコー強度(降水強度)を表示しています。おおよそ、雨域が示されていると思っていいでしょう。しかし、地上2km上空での観測結果ですので、必ずしも真下の地上で雨が降っているというわけではありません。
    山などの地形的要因により誤ったエコーが観測されることがあります。そのため、複数地点のレーダ観測データを合成してより実際に近い雨域を表現しています。
    2〜3時間先の雨の予報にも用いられ、集中豪雨などの際に警報を出すときにも重要な役割を果たします。

    距離分解能:2.5km 
    時間分解能:10分 
    降水強度階級:14階級 




    アニメーション表示をすることで、降水域の移り変わりを視覚的に捉えることができます。移動方向を察知して対策を考えることができます。


    ※情報提供元 : 気象庁